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2012年2月18日 (土)

119系誕生の頃と飯田線の旧型国電

S58年(1983)に登場した1M方式の近郊形電車119系、飯田線で余生を送っていた80系湘南電車や旧型国電(省電)を置き換え、誕生から約30年飯田線を走り続けてきましたが、今春引退することになりました。

http://jr-central.co.jp/news/release/_pdf/000013855.pdf

そんな119系が誕生した頃、余生を送っていた旧型国電の撮影に出かけた時のことを紹介したいと思います。

119

誕生間もない頃の119系 AE-1 NewFD50mmF1.4

S58.4.2、飯田線の旧型国電の撮影のため、新宿から急行アルプス・こまがね(3号?)に乗り込みました。

撮影地の当てはなく、とりあえず駒ヶ根までの乗車券・急行券購入しての乗車でした。

編成は、新宿方が1号車で急行アルプスが1~7号車(1~3指定席)McM'TsTcMcM'Tc、急行こまがねが8~11号車(全自由席)McM'TcTcとなっていました。当時の記録を見るとモハ164-814に乗車していました。これは中央線用の一部低屋根車になります。

165alps

急行アルプス・こまがね S60.6 AE-1 NewFD50mmF1.4

Tb165

急行かいじの半室食堂車(ビュッフェ)付サハシ165 S56.12 AE-1 NewFD50mmF1.4

中央線の急行といえばビュッフェ付のサハシ165が遅くまで連結されていましたが、この時は、残念ながらすでに廃車となっていました。 

さて、辰野で急行アルプスと分割した急行こまがねは飯田線に入っていきます。

そして、思いつきでありましたが、車両基地のある伊那松島で途中下車し、伊那松島機関区(静ママ)を訪問することにしました。機関区を訪問すると、名前を書けば自由に撮影をさせてもらうことが出来ました。古き良き時代でした。

この頃は、元祖湘南電車80系はすでになく、スカ色の旧型国電が最後の活躍をしていました。

Mc54

伊那松島に集う旧型国電(省電)クモハ54とクハユニ56 AE-1 NewFD50mmF1.4

Tpgc56

合造車クハユニ56002 AE-1 NewFD50mmF1.4

Tc47

クハ47009とクモハ53008(半流) AE-1 NewFD100-200mmF5.6

元横須賀線用のクハ47と元関西急電用クモハ53が仲良く連結されていました。

一方、本線である飯田線に目を向けると、荷物列車や貨物列車がやって来ました。

Mgc83100

クモニ83 100番台(旧湘南電車モユニ81) AE-1 NewFD50mmF1.4

Mgc13 

当時、最古参の国電であったクモニ13 AE-1 NewFD50mmF1.4

Ed625

ED62 5牽引の貨物列車 AE-1 NewFD50mmF1.4

飯田線で忘れてならないのは流電クモハ52、こちらもすでに引退済みでしたので、後年佐久間レールパークで撮ったものを紹介しておきます。

Mc52

飯田線時代の特徴を残す佐久間レールパークの流電クモハ52(現在、リニア・鉄道館所蔵)

さて、伊那松島で撮影を済ました後は、伊那松島~駒ヶ根~辰野と旧型国電(省電)に乗車し、ニス塗りのセミクロスの車内と吊り掛けモーターのサウンドを楽しみ、辰野からは新宿行き夜行列車442M(115系)で帰路につきました。

旧型国電(省電)最後の楽園であった飯田線。その置き換えで登場したのが119系。101系などの廃車派生品を流用するなど、当時の国鉄の事情が偲ばれます。

また、塗装の簡略化のため、青色22号の塗装に灰色9号のシートを貼り付けたものでしたが、そのシールが悪戯で一部はがされたこともありました。

そして、JR東海に全て継承された119系、一部は両運転台に改造されたり、一時期、東海道本線を「するがシャトル」として走ったりしましたが、そのほとんどが、本来の目的である飯田線を走り続けてきました。

そんな119系もまもなく引退、時の流れを感じてしまいます。

 

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